くらしきコンサート

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第96回くらしきコンサート 堀米ゆず子 J.S.バッハ/ブラームス プロジェクト 出演:堀米ゆず子(ヴァイオリン)、山口裕之(ヴァイオリン)、ロジャー・チェイス(ヴィオラ)、小倉幸子(ヴィオラ)、木越 洋(チェロ)、辻本 玲(チェロ)、児玉 桃(ピアノ)

この公演は終了しました

「いつも音楽がありました。
疲れ果ててピアノでブラームスのインテルメッツォを弾きました。
あまりの美しさに涙がこぼれました―」(堀米ゆず子)

2年前、大切なヴァイオリンをドイツの空港税関で押収され、多くの人々の尽力によって愛器が戻ってくるまでの1ヵ月余り、堀米さんは思いがけない悲しみと不安の中で、音楽家という仕事の意味に向き合う試練の日々を過ごしました。
困難な事態を乗り越え、再び「ヴァイオリンを弾く幸せ」をかみしめた堀米さんが、あの時、涙で奏でたブラームスのもとへ、また同じように彼女の音楽人生の芯であり続けてきたバッハの世界へといざなわれていったのは、きわめて自然なことだったのかもしれません。

エリーザベト王妃国際音楽コンクール優勝から30余年、第一線で活躍してきた堀米さんが、演奏生活の原点に立ち返って取り組むJ.S.バッハ/ブラームスの室内楽プロジェクトは、彼女に共感する内外の音楽家たちをゲストに迎えて回を重ね、各地で高い評価を得てきました。
本公演は、昨秋からスタートした全6回シリーズの第4回にあたる内容で、弦楽六重奏、ヴァイオリン・ソナタ、無伴奏という曲順で構成されています。
息の合った共演者とのアンサンブルから、最後に堀米さんのソロ・ヴァイオリンにたどりつくプログラムを通して、私たちは音楽に対する彼女の深い思いを受け取ることでしょう。

春、この年も日本中が祈りに包まれる3月――
ベルギーで震災復興支援コンサートを続けている堀米さんとともに、思いを込めて美しい音楽の花束を捧げたいと思います。

公演情報

第96回くらしきコンサート

堀米ゆず子 J.S.バッハ/ブラームス プロジェクト 出演:堀米ゆず子(ヴァイオリン)、山口裕之(ヴァイオリン)、ロジャー・チェイス(ヴィオラ)、小倉幸子(ヴィオラ)、木越 洋(チェロ)、辻本 玲(チェロ)、児玉 桃(ピアノ)

2015年3月5日(木)19時(開場18時30分)

■会 場

倉敷市芸文館

■プログラム

ブラームス:弦楽六重奏曲 第2番 ト長調 op.36
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 op.78 「雨の歌」
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第1番 ト短調 BWV1001

※演奏者の都合により曲目・曲順は変更になる可能性もございます。あらかじめご了承ください。

■入場料(全席指定)

  • A:6,000円
  • B:4,000円

学生:1,000円〔小学生~25歳までの学生:当日指定・前売のみ限定50〕

◎車いすを使用される方は、ホール所定の専用スペースでご鑑賞いただきます。希望される方は、くらしきコンサートまでお知らせください。入場料として、本公演ではB相当4,000円を申し受けます。ただし、他の席種を購入された方が車いすで来場された場合、B券との差額をご返金することはできませんので、あらかじめご了承ください。

※本公演の学生券は「郷土の中高校生にクラシック音楽をプレゼントする会」のご協賛により助成をいただいております。

■座席イメージ図(879席)

※座席表は倉敷市芸文館HPよりご覧下さい。

※ご入場は小学生以上の方とさせていただきます。

※お子様のお膝の上でのご鑑賞はご遠慮いただいております。必ずお1人様1枚チケットをお求めください。

※当日は会場に託児所をご用意いたします。

この公演は終了しました

プロフィール

堀米 ゆず子(ヴァイオリン)
Yuzuko Horigome, Violin

1980年エリーザベト王妃国際音楽コンクールで日本人初の優勝を飾って以来、ベルリン・フィル、シカゴ響、小澤征爾、ラトルなど世界一流のオーケストラ、指揮者との共演を重ねる。アルゲリッチ、マイスキーなど共演者も多彩で、室内楽にも熱心に取り組んでいる。マールボロ音楽祭、ルガーノ・アルゲリッチ音楽祭など音楽祭への参加も多い。日本国内ではオーケストラとの共演、リサイタル、室内楽なども活発におこなっており、最近では多くの国際コンクールの審査員にも招かれている。2010年12月にはBS-TBSのドキュメンタリー番組「未来へのおくりもの」でその幅広い活動が紹介され、話題を呼んだ。
2013年秋からスタートした全6回の室内楽シリーズ「堀米ゆず子 J.S.バッハ/ブラームス プロジェクト」は、2015年3月に「第4回」を迎え、同年秋、翌年春にそれぞれ「第5回」「第6回」が計画されている。
ヴァイオリンを久保田良作氏、江藤俊哉氏に師事。現在、ブリュッセル王立音楽院教授。使用楽器は≪ヨゼフ・グァルネリ・デル・ジェス≫(1741年製)。
オフィシャルサイト

山口 裕之(ヴァイオリン)
Hiroyuki Yamaguchi, Violin

ヴァイオリンを故鷲見三郎氏に師事。桐朋女子高等学校音楽科(共学)を経て、1976年桐朋学園大学音楽学部を卒業。1969年第23回全日本学生音楽コンクール全国大会1位。1975年第44回日本音楽コンクール2位。1977年民音コンクール室内楽部門で1位なしの2位に入賞。1983年「ゼフィルス弦楽四重奏団」を結成。1988年から1991年までカザルスホールのレジデンスカルテットとして活躍。大学卒業後、東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスターを務め、同団退団後、NHK交響楽団に入団し、1984年コンサートマスターに就任。
2013年の定年をもって長年続いたオーケストラ活動をすべて引退し、後進の指導に専心。1988年から21年間携わった東京藝術大学非常勤講師をはじめ、桐朋学園大学非常勤講師(1984~)、尚美学園大学客員教授(2006~)、東京音楽大学客員教授(2011~)など兼務多数。2014年4月より東京音楽大学教授。

ロジャー・チェイス(ヴィオラ)
Roger Chase, Viola

ロンドン生まれ。英国王立音楽院でバーナード・ショアに師事。現在、ヴィオラの独奏楽器としての地位確立に貢献した伝説のヴィオリスト、ライオネル・ターティスが使っていた名器≪モンタニアーナ≫で演奏している。ソリストとしてロイヤル・アルバート・ホールでイギリス室内管弦楽団と共演したほか、世界各地の主要オーケストラと演奏、多くの国際音楽祭にも招かれている。また「ナッシュ・アンサンブル」のヴィオリストとして20年間在籍したほか、室内楽活動も積極的におこなっている。現在はルーズベルト大学で後進の指導にも力を注いでいる。

小倉 幸子(ヴィオラ)
Yukiko Ogura, Viola

奈良市生まれ。才能教育研究会の宇田美代子氏の手ほどきでヴァイオリンを始める。京都市立芸術大学音楽学部で木村和代氏に師事。卒業後、神戸市室内合奏団ヴァイオリン奏者を務め、退団を機にヴィオラに転向。店村眞積氏に師事する傍ら、ヴィオラスペース、サイトウキネン室内楽勉強会に参加し研鑽を積む。その後サイトウ・キネン・フェスティバル松本、長岡京室内アンサンブルなどの活動に関わり、2000年渡米。ルーズベルト大学シカゴ音楽院大学院に入学、シビックオーケストラ・オヴ・シカゴで首席を務めたのち、シカゴ交響楽団に入団。また「ユーシア弦楽四重奏団」のメンバーとして参加した全米フィショフ室内楽コンペティションで優勝。現在シカゴを拠点に、多忙なオーケストラ活動と併せて室内楽奏者としても活躍している。シカゴ響首席奏者をはじめ著名演奏家との共演も多く、夫のロジャー・チェイスとは室内楽や様々な地域貢献活動で共演するほか、ジャンルを超えたヴィオラ・アンサンブル曲に取り組むなど独自の活動も展開している。

木越 洋(チェロ)
Yo Kigoshi, Violoncello

静岡県出身。1975年日本音楽コンクール第2位。1977年桐朋学園大学ディプロマ修了後、新日本フィルハーモニー交響楽団の首席奏者に就任。翌年文化庁在外芸術研究員としてミュンヘン音楽大学に留学、1978年ミュンヘン国際音楽コンクール入賞、1979年ジュネーヴ国際音楽コンクール・ディプロマ賞など数々の賞を受賞。1981年帰国し、同年4月から2013年6月までNHK交響楽団の首席奏者を務めた。また、ソリスト、室内楽奏者としても多彩な活動を展開、2007年より「立って弾く」チェロにも取り組み、落ち着いた色に染まりがちなチェロの世界に新たな可能性を見出し、その音色を広げている。また、サイトウ・キネン・オーケストラにも毎年参加している。現在、洗足学園音楽大学客員教授、桐朋学園大学非常勤講師。

辻本 玲(チェロ)
Rei Tsujimoto, Violoncello

1982年生まれ。7歳よりチェロを始める。東京芸術大学音楽学部器楽科を首席で卒業。2003年に第72回日本音楽コンクール第2位、2009年の第2回ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールで第3位入賞(日本人最高位)。その後シベリウスアカデミー、ベルン芸術大学を卒業。2006年、07年はヴァイオリニスト五嶋みどり主宰の「Community Engagement Program」に参加し、世界各地で共演。2011年以降リサイタル・ツアーなど活発な演奏活動を展開、サイトウ・キネン・オーケストラにも参加している。これまでに新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、関西フィルハ−モニ−管弦楽団などと共演。2013年、第12回齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。メタ・ワッツ、オーランド・コール、川元適益、上村昇、山崎伸子、アルト・ノラス、アントニオ・メネセスの各氏に師事。
NPO法人イエロー・エンジェルより1724年製作の≪アントニオ・ストラディヴァリウス≫を貸与されている。
オフィシャルサイト

※環境により表示が異なる場合があります。公式の表記では「辻」の「しんにょう」の点が1つです。

児玉 桃(ピアノ)
Momo Kodama, Piano

幼少よりヨーロッパで育ち、パリ国立音楽院に学ぶ。1991年、ミュンヘン国際コンクールで最高位に輝き、以来、国内はもとより欧米の名だたるオーケストラや国際音楽祭などに招かれている。バッハからメシアンに至る幅広いレパートリーと豊かな表現力で活躍。2009年、中島健蔵音楽賞および芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。2012年には、2011年に開催したリサイタル「児玉桃ピアノ・ファンタジー vol.1」が佐治敬三賞を受賞。また、2012年ロン=ティボー国際コンクールの審査員を務めた。
2013年11月にはルツェルン音楽祭、ウィグモアホール、東京オペラシティ文化財団の共同委嘱作「細川俊夫:練習曲集」をルツェルン音楽祭で世界初演、12月には東京オペラシティで日本初演、2014年4月にはウィグモアホールでイギリス初演をおこなった。ECMよりリリースされた最新CD「鐘の谷~ラヴェル、武満、メシアン:ピアノ作品集」は、ニューヨーク・タイムズ、サンフランシスコ・クロニクル、ル・モンド、仏クラシカ・マガジン、テレラマほかで大絶賛を博した。パリ在住。