くらしきコンサート

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第93回くらしきコンサート ヒラリー・ハーン ヴァイオリン・リサイタル ピアノ / コリー・スマイス

この公演は終了しました

2011年の春、来日直前に起こった大震災と原発事故で、やむなく中止となった世界的な若手ヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーンの日本ツアー。幻のリサイタルとなっていた、待望の倉敷公演のお知らせです。

クールな容姿と透明感のある音色で人気の高いハーンの魅力は、よけいな抒情で色づけしない知的な表現でありながら、聴きての情感を大きく揺さぶる力をもっていることでしょう。
オーケストラとの協奏曲ではソリストとしての圧倒的な存在感を、リサイタルではパートナーたちとの以心伝心の交感、冴え冴えと響き渡る独奏ヴァイオリンを通して、人々は彼女の冷静な演奏の奥底に燃え続ける豊かな情熱を受け取ってきました。

今年は、この数年来ハーンが取り組んできたユニークなプロジェクトが日本の聴衆にも披露されます。
題して<In 27 Pieces: The Hilary Hahn Encores>(27の小品:ヒラリー・ハーン・アンコール)。
ハーンの委嘱で26人の現代作曲家に短い作品を書いてもらい、すべてを自ら初演・録音していくというもので、最後の27作目は昨年、インターネットの一般公募で選ばれました。
国や年齢もさまざまな作曲家たちの新作ひとつひとつと真摯に向き合い、それらをバロック、古典作品などと一緒にコンサートで演奏するのです。
研ぎ澄まされたヴァイオリンに導かれ、時代をこえて出会う音楽。
長大な曲の脇に隠れがちな現代の小品に光を当てる彼女のアイデアは、聴衆を刺激し、多くの演奏者のレパートリーを広げていくにちがいありません。

こうした意欲的な計画を進める一方、ハーンは日本の震災後アメリカで4回にわたって慈善公演を企画し、復興支援をおこないました。
―― 音楽は、社会の「今」とつながっている ――
彼女の演奏活動を支えるこの強い思いを、ヴァイオリンの美しい響きの中で、みなさまとご一緒に深く味わいたいと思います。

公演情報

第93回くらしきコンサート

ヒラリー・ハーン ヴァイオリン・リサイタル ピアノ / コリー・スマイス

2013年5月17日(金)19時(開場18時30分)

■会 場

倉敷市民会館

■プログラム

コレッリ : ヴァイオリン・ソナタ 第4番 ヘ長調 Op.5-4
フォーレ : ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ長調 Op.13
J.S.バッハ : シャコンヌ (無伴奏パルティータ 第2番 より)
ほか  ヒラリー・ハーンのための委嘱作品 より

※演奏者の都合により曲目・曲順は変更になる可能性もございます。あらかじめご了承ください。

■入場料(全席指定)

  • S:7,000円
  • A:5,000円
  • B:3,000円

学生:1,000円〔小学生~25歳までの学生:当日指定・前売のみ限定100〕

◎車いすを使用される方は、ホール所定の専用スペースでご鑑賞いただきます。希望される方は、くらしきコンサートまでお知らせください。入場料として、本公演ではB相当3,000円を申し受けます。ただし、他の席種を購入された方が車いすで来場された場合、B券との差額をご返金することはできませんので、あらかじめご了承ください。

※本公演の学生券は「郷土の中高校生にクラシック音楽をプレゼントする会」のご協賛により助成をいただいております。

■座席イメージ図(1974席)

※座席表は倉敷市民会館HPよりご覧下さい。

※ご入場は小学生以上の方とさせていただきます。

※お子様のお膝の上でのご鑑賞はご遠慮いただいております。必ずお1人様1枚チケットをお求めください。

※当日は会場に託児所をご用意いたします。

この公演は終了しました

プロフィール

ヒラリー・ハーン (ヴァイオリン)
Hilary Hahn, Violin

1979年、アメリカ・ヴァージニア州レキシントン出身。3歳の時にボルティモアに移り、ピーボディ音楽院のスズキ・メソード・プログラムでヴァイオリンを始める。以後5年間、ボルティモアでオデッサ(ウクライナ)出身のクララ・ベルコヴィチに師事。弱冠10歳でフィラデルフィアのカーティス音楽院に入学、17歳までヤッシャ・ブロツキーに師事した。16歳で卒業要件を満たしたが、引き続きカーティス音楽院で語学、文学、作文、演劇などの選択科目を学び、並行してフェリックス・ガリミール(ヴァイオリン)やゲイリー・グラフマン(ピアノ)から室内楽の指導を、またブロツキーの死後はヴァイオリニストのハイメ・ラレードから定期的に指導を受ける。19歳でカーティス音楽院を卒業。
本格的なオーケストラとの共演デビューは、カーティス音楽院入学翌年の1991年。14歳の時にはイヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管弦楽団との共演で国際舞台へのデビューを飾った。15歳の1995年にはロリン・マゼール指揮バイエルン放送交響楽団との共演でドイツ・デビュー。1996年にはフィラデルフィア管弦楽団との共演でカーネギー・ホールにデビューした。
その後も世界の一流オーケストラとの共演を定期的におこなっており、リサイタル・ツアーなども世界各地で展開している。2011-12シーズンは、ハーンのメジャー・オーケストラ・デビュー20周年にあたり、シーズンを通して数多くの楽団と共演。秋にはアメリカ・ツアーをおこない、彼女が取り組んでいる委嘱作品初演プロジェクト「27の小品:ヒラリー・ハーン・アンコール(In 27 Pieces:The Hilary Hahn Encores)」の前半となる13曲を、長年のリサイタル・パートナーであるヴァレンティーナ・リシッツァ(ピアノ)と初演した。
初録音から現在にいたるまでの15年間で合計12枚のソロアルバムをドイツ・グラモフォンとソニーからリリース。さらにライブ演奏を収録した3枚のDVD、アカデミー賞(作曲賞)にノミネートされた映画のサウンドトラックほか、バラエティーに富んだディスコグラフィーを誇る。そのレパートリーはバッハ、ストラヴィンスキー、エルガー、ベートーヴェン、ヴォーン・ウィリアムズ、モーツァルト、シェーンベルク、パガニーニ、シュポア、バーバー、バーンスタイン、コルンゴルトなど非常に幅広い。
彼女はクラシックの分野以外でも様々なプロジェクトやコラボレーションに参加している。2004年には、M・ナイト・シャマラン監督の映画「ザ・ヴィレッジ」でサウンドトラックのソロ・ヴァイオリンを担当。2005年・2006年には、アート・ロック・バンド「アンド・ユー・ウィル・ノウ・アス・バイ・ザ・トレイル・オブ・デッド」のアルバムにゲスト・ヴァイオリニストとして参加。最近ではシンガー・ソングライターのトム・ブロッソーのアルバム「グランド・フォークス」で自ら作曲したヴァイオリンのパートを演奏している。また、フォーク出身のシンガー・ソングライター、ジョシュ・リッターともたびたび共演し、日本でもツアーをおこなった。
クラシックの現代作品にも積極的に取り組んでおり、1999年、アメリカ人コントラバス奏者で作曲家でもあるエドガー・メイヤーがハーンのために作曲したヴァイオリン協奏曲を初演・録音。2009年には、ハーンの恩師でもある作曲家のジェニファー・ヒグドンがハーンのために作曲したヴァイオリン協奏曲(ピューリッツァー賞受賞)を初演・録音した。
ハーンは数々の国際的に権威ある賞を受賞しており、ディアパゾン・ドール賞、ドイツ・シャルプラッテン賞(ドイツ・レコード批評家賞)、クラシックFM/グラモフォン賞の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」、カンヌ・クラシック賞、エコー賞の「クラシック・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」など、その受賞歴は枚挙にいとまがない。2003年にはブラームスとストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲を収録したCDでグラミー賞を受賞。シェーンベルクとシベリウスのヴァイオリン協奏曲を収録したCDはビルボード誌のクラシック・チャートに初登場1位、続く23週間チャート上位にランク・インし、2009年、2度目となるグラミー賞「ベスト・インストゥルメンタル・ソリスト・パフォーマンス・ウィズ・オーケストラ(オーケストラ共演器楽ソリスト最優秀賞)」を受賞した。
彼女は主要音楽誌の表紙を飾ったのみならず、「ヴォーグ」「エル」「タウン&カントリー」「マリ・クレール」といった有名各誌にも取り上げられている。2001年には「タイム」誌から「アメリカの最優秀若手クラシック音楽家」と称された。
執筆活動やインタビューの仕事にも力を入れており、自身のウェブサイトに若い音楽家や音楽ファンたちへの情報・ブログを掲載している。また、ユーチューブで映像をプロデュースし、現代音楽のブログ「セクエンツァ21」ではゲスト・インタビュアーを務めている。そのほか彼女のヴァイオリンケースが旅の仲間としてコメントするツイッターも継続している。

コリー・スマイス(ピアノ)
Cory Smythe, Piano

独創性豊かな即興演奏者、室内楽奏者、コンテンポラリー・クラシック音楽の奏者。これまでにソリスト、室内楽奏者としてラヴィニア音楽祭、リンカーン・センターでのモーストリー・モーツァルトなど国際的な音楽祭に多数参加。最近ではメトロポリタン・オペラで上演される『中国のニクソン』の鍵盤奏者に作曲者ジョン・アダムスより選ばれた。「インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル」の中心メンバーとして多くの作品を初演し、数多くの作曲家と密接に活動。ジャズ・ピアニストのジェイソン・ラモンはデビュー・アルバムについて「これまで聴いた中で最高のソロレコーディングのひとつに数えられる」と評している。インディアナ大学でリューバ・エドリナ=ドゥビンスキー、サザン・カリフォルニア大学でスチュワート・ゴードン博士に学び、クラシック・ピアノ演奏で音楽の学位を取得した。ニューヨーク市在住。