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巨匠ティーレマン。47歳の若さながらその名にふさわしい指揮者がついに姿を現した。今は亡きフルトベングラー、カラヤンら、輝かしいドイツ音楽の名匠たちの伝統を真に受け継ぐ者として、今新たなる伝説を打ち立てているのがティーレマンだ。それは昨年、ワーグナー・オペラの祭典バイロイト音楽祭において不動のものとなった。2000年バイロイトデビューするや、3年続けて音楽祭に招かれ、2006年7月には4つのオペラからなる大作「ニーベルングの指環」の新演出版を指揮して、大成功を収めたのだ。この偉業を讃える大喝采は鳴りやまず、彼は一躍時代の寵児となった。
ドイツ音楽独特の重厚かつ荘厳な響き、強靱でしなやかな表現力、壮大なスケールを持ったドラマ性――その全てがティーレマンの音楽にはある。世界中の聴衆が待ち望んでいたのは、まさにこのサウンドだったのだ。
今回ミュンヘン・フィルの音楽総監督としての初の来日公演を行う。曲目は得意のR.シュトラウスとブラームス。ドイツ音楽の真価を問う垂涎の演目といえるだろう。
バイロイトを埋め尽くした観客総立ちの興奮の嵐に、必ずや、倉敷の聴衆も遭遇するに違いない。
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